ロボジョイちゃれんじ教室

10-2 ロボット競技に役立つEV3機構入門

第4回「カム機構の仕組み」と「ラックアンドピニオンの仕組み」


カム機構には、従動節にいろいろな動きをさせるために多くの種類があります。
大きく分類すると、平面内で運動する平面カムと、立体内を運動する立体カムに分けられます。

平面カムと立体カムにもそれぞれ色々な種類があります。

平面カムには、板カム、直動カム、正面カムなどがあります。
板カム・・・特殊な形状の板を回転させて、従動節に上下の往復運動をさせる
直動カム・・・特殊な形状のカムを左右に往復運動させて、従動節に上下の往復運動をさせる
正面カム・・・板の側面に溝を作り、従動節の先端を接触させて運動を伝える

立体カムには、円筒カム、球面カムなどがあります。
円筒カム・・・円筒の側面に溝を作り、従動節の先端を接触させて運動を伝える
球面カム・・・球面に溝を作り、従動節の先端を接触させて運動を伝える

私たちの身近にある例では、自動車のエンジンや遊園地のメリーゴーランドなどに使われています。

では、実際に問題を解きながら、どのようなしくみか確認してみましょう。
問題では次のパーツを使用します。問題によって使用するパーツ、使用しないパーツがあります。

3・5・9ビーム

各2個 2個

20・ギア

1個

かさ歯車

1個

長さ:3・5・7・9

各5個

コネクタ類

各4個

固定ペグ

4個 10個
【問題1】

左のパーツを使い、設置されている従動節(5・ビーム)を5回上下運動させるためにはどうすればよいでしょうか?

《設置されているビーム部分の作り方》
1.固定ペグとコネクタを左図の上のように組み合わせて下さい。
2.その組み合わせを2つ作り、先端の固定ペグをビームと組み合わせると左図の下のようになります。