こちらがNXTで使われている液晶ディスプレイ(LCD)です。
NXTの液晶ディスプレイは、横方向に100個、縦方向に64個の点で構成されています。電卓のようなセグメント方式と区別するために「ドットマトリックス方式」と呼んだりします。ドットマトリックス方式の液晶は配線の数を節約しているので、1度に点を表示できず、1行(または1列)ずつ順番に表示させています。
NXTでは「STN」という表示方式の液晶が使われています。STN方式は表示の濃淡がハッキリしているという長所がありますが、色が付いてしまうという欠点があります。画面が全体的に緑色なのはそのためです。
液晶ディスプレイの構造を簡単な図にしてみました。
「液晶」とは「液体のような結晶」のことです。たとえば、水は常温で「液体」で凍らせると「固体」になりますが、液晶はその中間の状態です。
液晶には「電圧を加えると一定方向に動く」という性質があり、その原理を使って表示の濃淡を切り替えています。