突然ですが、写真の矢印の部分(スイッチは離れた部分)の電圧はなんV(ボルト)でしょうか?
正解は「不明」。
この部分はどこにもつながっていないので、なんV(ボルト)かわからない不安定な電圧です。このままだと誤動作を起こしかねません。
でも、前の実験では電圧計の表示は「0V」のままで、不安定ではありませんでした。実はこれは電圧計の中で「0Vと表示される工夫」がすでにしてあったからです。
その「工夫」というのがこちら、「プルダウン抵抗」です。
「抵抗」とは電気を流れにくさのことです。回路に抵抗を与えるための部品を「抵抗器」と呼びますが、略して「抵抗」と呼びます。
プルダウン抵抗を付けたらどうなるかというと、電池のマイナス端子が抵抗を通じて電流計につながってしまいます。抵抗には「電流が流れると電圧が発生する」という特徴があります(《オームの法則》のことです。これは高校で習います)。
もし、スイッチがオフの状態だと電流が流れないので電圧は発生しません。なので、電流計には0Vが伝わるのです。
プルダウン抵抗を追加しました。
これでスイッチがオフになっても電圧が不安定にならず、確実に0Vとなります。