ロボジョイちゃれんじ教室

8-1 EV3ソフトウェア入門

第1回「NXTとEV3の両方で動くプログラム」

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◆EV3の特徴2

EV3では「ジャイロセンサー」というセンサーが登場しました。ジャイロセンサーは角速度と角度を検出できるセンサーです。NXTには純正のジャイロセンサーは存在していません。
ジャイロセンサーを使えば「ジャイロボーイ」という倒立制御を行うロボットを作ることができます。ごらんのとおり2つのタイヤだけで立っても倒れません。

EV3はWiFi(無線LAN)にも対応しています。WiFiを使うとワイヤレスでロボットを動かしたり、プログラミングすることができるようになります。NXTはBluetoothだけでWiFiには対応してませんでした。方法としては、インテリジェントブロックの「USBホストポート」に「EV3 WiFiドングル」というUSBアダプタを接続するとWiFiに対応します。市販の無線LANのUSBアダプタだったらなんでもOKというわけではなく、ローランド製の一部の製品しかEV3で動作しないようです。ドングルを購入するさいには、対応しているかどうかをしっかり確認しましょう。

EV3では「デイジーチェーン」という機能ができるようになりました。この機能を使うと、インテリジェントブロックの一つが「親分」となって「子分」のインテリジェントブロックを制御することができます。大量のモーターやセンサーを動かしたい場合には役立つかもしれません。
デイジーチェーンを行うには、USBケーブルを使って、写真のようにインテリジェントブロックを接続します。デイジーチェーンで接続できるインテリジェントブロックは合計で4台までです。

インテリジェントブロックEV3にはOSとして「Linux(Ubuntu)」が搭載されています。これでパソコン並みの機能を発揮することができるわけです。専門的な知識が必要ですが、OSをリビルド(再構築)することによって、USBホストポートにUSBカメラを接続することもできるようです。EV3でUSBカメラを活用する「教育版EV3 カメラ セットアップセット」という教材も発売されています。

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