ロボジョイちゃれんじ教室

9-1 TETRIX入門

第5回目「TETRIXでサンプルのロボットを作る」

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ここでは、「教育版レゴ マインドストームEV3」と「TETRIXアフレルベースセット」を使ってロボットを作る方法について紹介していきます。


◆組み立てのコツについて

前回までの記事では、各種のモータを動かす方法を紹介してきましたので、今回はついにロボットを作ってみたいと思います。 組み立てるのは「レンジャーボット(Ranger Bot)」というサンプルのロボットです。ロボットの作り方は説明書に書かれています。説明書は紙媒体とPDF版の2種類があります。 PDF版の説明書を読むには、「TETRIX Getting Started Guide」のDVD-ROMをパソコンにインストールしてから、起動して「レッスン(Lessons)」をクリックします。レッスンは全部で3までありますが、ボリュームが多いので、今回は「レッスン2(Lesson2)」まで作ってみます。

TETRIXの「コツ」をいくつか紹介します。 まず、TETRIXでは部品の名前が英語です。そのため、ここでは日本語に勝手に翻訳しています。部品の名前については第2回目の記事で紹介しています。

そして、TETRIXでは部品の長さを「インチ」で指定することが多いです。1インチは2.54センチメートル=25.4ミリメートルです。この値を暗記しておきましょう。 インチを2.54でかけると、センチメートルに変換することができます。 たとえば、「2インチ・スペーサ(2inch Stand-off Post)」という部品がありますが、この長さをセンチメートルに変換すると、2×2.54インチ=5.08センチメートルとなります。 本当に計算どおりに5.08cmなのかを確認してみましょう。目盛りが5.1cm付近を指していますので、正解のようです。ここで使っている道具は「ノギス」という特殊な定規です。ノギスは100円ショップでも売っています。

それから、TETRIXの大きな特徴が六角レンチ(Hex Key)を使うことです。六角レンチと「ねじ」の穴のサイズもインチで指定されています。
PDFによると、適合する六角レンチのサイズは上から順に7/64インチ、3/32インチ、5/64インチ、1/16インチです。

この値は六角レンチの幅を表しています。インチをミリメートルに変換すると、次のようになりました。
左から順に
7/64インチ=約2.8ミリメートル
3/32インチ=約2.4ミリメートル
5/64インチ=約2.0ミリメートル
1/16インチ=約1.6ミリメートル
これが計算通りなのか、ノギスで測ってみました。0.1ミリ単位の違いを目で判断するのはできませんが、ほぼ計算通りだと思います。
なお、先のPDFでは「シャフト止め(Axle Set Collar)」が1/16インチの六角レンチに適合するように書かれていましたが、こちらで試したところ、1/16インチではなくて5/64インチに適合しました。仕様が変わったのか、記載ミスかと思います。

六角レンチの使い方はこの写真のとおりです。
差し込んで回すだけです。

説明書に書かれていましたが、 板の奥にねじがある場合には、このように六角レンチを板に通して回します。

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