ロボジョイちゃれんじ教室

10-1 ロボット競技に役立つEV3センサー入門

第5回「ライントレースロボットを工夫する」

この連載では「教育版レゴマインドストームEV3」を使い、各種センサーをロボット競技に役立てるためのノウハウを紹介していきます。本当に役立てるためには実際に手足を動かすしかありませんので、これを参考に実践してみましょう。なお、使用するプログラミング環境は「教育版EV3ソフトウェア」です。


今回使用するのはEV3用の「カラーセンサー」です。
カラーセンサーには「色」「反射光の強さ」「周辺の光の強さ」という3種類のモードがあります。 今回は前回に引き続き「反射光」モードについて紹介します。反射光とはLEDを赤色に発光させて、対象物に当てて反射してきた光を測定するというモードのことです。
今回はカラーセンサーを2個使ってライントレースロボットを作ります。基本セットにはカラーセンサーは1個だけなので買い足さないといけないかもしれません。ライントレースはセンサーを1個使うよりも2個使ったほうが有利です。
・センサー2個の場合、途中で周辺の明るさが変わっても誤動作しません。センサー1個の場合だと誤動作します。
・センサー2個の場合、ラインが交差している場合、直進します。センサー1個の場合だと直進できません。
・センサー2個の場合、ラインが途切れた場合、直進します。センサー1個の場合だと直進できません。

こちらが出来上がったロボットです。Lモーターも2個使います。
入力ポート1:カラーセンサー右
入力ポート2:カラーセンサー左
出力ポートA:Lモーター右
出力ポートD:Lモーター左

参考までにロボットの裏側です。 後側にはボールキャスターを使ってます。