次に、さっきの車のモーターの先端部を写真のように改造する。
ギアのギザギザのことを「歯」と呼ぶ。ひとつのギザが1歯。ギアに付いている歯の数は「歯数」。
ここでは16歯のギアを2個使っている。
これに、タイヤとNXTを付ければ完成だ。
はい、RUNしてみて。
さっきのパワー[75]のときと全く同じスピードとパワーで走る。
ポイント:回転を伝える2つのギアが、同じ歯数のときは、スピードもパワーもまったく変わらない
変わるのは回転方向だけ。(だからさっきプログラムの[↑]を[↓]に変えたんだ)
次に、大きなタイヤをはずして、2つの16歯ギアを取り去り、このように8歯ギアと24歯ギアを付ける。
タイヤを元に戻して、RUN。
ずいぶんスピードが遅くなったのがわかるね。
じゃ、車を手で止めてみて。すごくパワーがあるのがわかるかな。
(パワーがありすぎてギアがガリガリ空回りするかも‥)
ポイント:小さいギアで、大きなギアを回すとき、スピードはダウンするかわりに、パワーはアップする
具体的には、2つのギアの歯数の比にしたがってスピードとパワーが変化する。
この場合は、8歯ギアと24歯だから、8:24=1:3。
つまり、スピードは1/3になるかわりに、パワーは3倍になっていることになる。
続いて、再び大きなタイヤをはずして、2つのギアの順番を変えてみよう。
タイヤを付けて、RUN。
今までにないスピードで走ったかな。
同じように車を手で止めてみて。あまりパワーは感じないね。
ポイント:大きなギアで、小さなギアを回すとき、スピードはアップするかわりに、
パワーはダウンする
この組み合わせの場合、スピードは3倍、パワーは1/3になっている。
さて、ギアの原理、少しは体感してもらえたかな。
ここで紹介した「ポイント」は、車を作るときだけじゃなく、いろんなしくみを作るときに応用がきくから、ぜひ覚えておいてほしい。
では、また来月。